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第1回では、CompTIA認定資格では、「実務能力」を評価しますというお話をさせていただきました。 では具体的にCompTIA認定資格が問う「実務能力」とはどのような能力でしょうか?
CompTIAでは、実務能力を「様々なIT業務において、顧客(利用者)環境を理解し、最適な環境に導ける能力」と定義しています。現在のIT環境下では、顧客の環境も多様化し、様々なIT知識が必要とされることはもちろんのこと、「最適な環境に導く」ためには、持っている知識を組み合わせ最短で問題解決できる能力や行動プロセスが取れることも必要となります。 そのため、CompTIAで考える「実務能力」とは、
◆ 顧客環境理解
◆ 問題解決能力
◆ IT知識
◆ 業務知識
◆ 状況判断
◆ 現場対応能力
といった、6つのスキルをバランスよく持っていることをいい、CompTIA認定資格試験では、これらの要素を問える問題が出題されています。
いくつか類似問題をご紹介しましょう。
<Question1>CompTIA A+類似問題 あるアプリケーションがユーザのPCで使えなくなったという問い合わせに対応する際、ユーザより収集すべき情報は何ですか?(3つ選択)
A. 最近PCになされた変更事項
B. ユーザのテクニカルレベル
C. 問題のパターンや頻度
D. 問題の最初の発生
E. PCの年数
この問題では、「使えなくなった」という顧客からの情報に対して、正確に顧客環境を理解し(顧客環境の理解)、最適な環境に導くために必要と思われる情報(課題解決能力、業務能力、状況判断)を顧客から引き出せるかといったことが問われています。
<Question2>
CompTIA Network+類似問題 あなたのネットワークはインターネットに接続されています。人々は、あなたのネットワークとインターネット間で、一日に数百MBの転送を行います。ウイルスによる被害を防ぐため、どのような措置を行うべきでしょうか?
A. ファイアウォールをインストールする
B. インターネットセーフティソフトウェアをインストールする
C. ネットワークウイルスプロテクションのソフトウェアをインストールする
D. ワークステーションウイルスプロテクションソフトウェアのみをインストールする
この問題では、現在の業務環境を理解し(業務能力)、その上で必要とされるIT知識の中から、最短で最適な環境を作り出すための方法(課題解決能力、状況判断)が問われています。
このように、問題の中にそれぞれの要素を組み合わせ、バランスのよい人材を評価できるようにCompTIA認定資格試験は構成されています。それは、「仕事として」IT業務を行う上では、これらの要素=実務能力が欠かせないものと考えているからです。
次回は、実務能力を身につけることにより業務にどのような効果を出せるかといったことについてお話をしたいと思います。