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2006.09.19 配信
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福岡県介護支援 専門員協会 副会長 柴口 里則 先生 |
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(インタビュアー) 麻生教育サービス(株) 福祉事業部 吉原 純 |
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今回は福岡県介護支援専門員協会副会長である柴口里則先生に介護支援専門員の実務研修受講試験や仕事内容についてお伺いしました。
吉原まず、今年度の介護支援専門員実務研修受講試験(以下、ケアマネージャー試験)を受験される方のために、試験の傾向をお尋ねしたいのですが、出題のポイントを予想するとすれば、どういうことが考えられますか?
柴口やはり制度の改正でしょう。どこがどういう風に変わったかをきちんと理解しておく必要があるでしょうね。今年度の試験は、制度改正が重点と考えるとポイントが押さえやすいとも言えます。
吉原やはりそこですよね。では、先生個人のご意見として、もう少し詳しく教えていただけますか?
柴口個人的に、ということであれば、そうですね・・、たとえば、基本テキスト(※)に介護報酬の単位数がはじめて載りました。ということは、単位数は出ないにしても、加算減算の要件などを押さえておくといいかもしれないですね。そして、2号被保険者の特定疾病が増えましたし、保険財源の比率の変更、あとは新サービスですね。地域密着型サービスや地域支援事業(地域包括支援センターを含)など整理すると変更点だけでもかなりあります。出題ボリュームも多いことですし、とにかく制度をしっかり押さえることは合格の最低条件でしょう。あとは、毎年基本テキストから出題されていますので、テキストはしっかり読んで理解しておいたほうがいいでしょう。※ 長寿社会開発センター発行「介護支援専門員基本テキスト」
吉原具体的にありがとうございます。さて、今年度のケアマネージャー試験を受験される皆さんは、これから追い込みに入る時期です。皆さん、いろいろなスタイルで勉強されていると思いますが、各スクール等で開催される受験対策の講座を受ける方も多いと思います。先生に教えていただける麻生オープンスクールの受験対策講座や模擬試験ではどのような授業が受けられますか?
柴口 受験されるのは現場での経験を持っている方々とはいえ、テキストに出てくるたくさんの専門用語を自己学習で理解するには限界があると思います。そこで、講座では難解な用語や法令の解釈の仕方を分かりやすく解説するようにしています。質問があればその場で解決できますから、そこがいいところでしょうね。模擬試験でも、皆さんが実際に問題を解く2時間より長い3時間の解説時間をとっていますので、じっくり専門用語を解説したり、質問を受けたり出来ると思いますよ。
吉原さて、この介護支援専門員(以下、ケアマネージャー)の試験に合格して実務研修を受けたのち、ケアマネージャーとして仕事が出来るわけですが、次はケアマネージャーの仕事の実際をお尋ねします。今年4月に介護保険制度が大きく改正されました。この改正はケアマネージャーの仕事にどのような影響を与えていますか?
柴口 まず、大きな変化は、ケアマネージャーの資格が更新制になったことですね。
いままでは、一度資格を取得すれば、ケアマネージャーとして仕事に従事してもしなくても、資格は一生有効でした。しかし、今年4月からは、5年ごとの更新手続きが必要で、その際には研修が義務付けられました。
吉原その研修は、もうすでに始まっているのですか?そして、どういった内容になっているのでしょうか?
柴口研修自体はまだ始まっていませんが、研修対象者にはすでに通知されています。ケアマネージャーとして実務に従事している方としていない方では別の内容で、キャリアを確実に積んでいけるようなものになっています。
吉原研修によって、キャリアが確実に積めるということはやりがいにもつながる気がします。それでは、ケアマネージャーの仕事内容の変化はどうでしょうか?
柴口仕事内容としては、改正で新予防給付が始まりましたから、マネジメントするのに介護の視点だけでなく、予防の視点がより深く求められるようになりましたね。
吉原要支援レベルの利用者さんが、少しでも自分で出来ることを増やすためのマネジメントとか、現状を維持するためのマネジメントのことですよね。これは大変そうですね。
柴口かなり大変です。要支援レベルの人を悪化させないというと、非常に細かく生活を見ていかないといけませんので、そういう意味では要介護レベルの人のマネジメントよりも、手間がかかるといってもいいかもしれません。介護予防のサービスでは、利用者さんに可能な限りの自立を・・ということで、たとえば、これは訪問介護の場合ですが、ヘルパーが援助して調理を行う際、調味料の位置を棚の上から本人の手の届きやすいテーブルへ移動して自分で味付けをしてもらうとか、そういう細かい視点が求められてきています。
吉原細かいですね。ある程度自立が出来ている、もしくは自立の可能性がある利用者さんの生活支援の場合は、今までよりさらに利用者さんのことを知らなければならないということで、コミュニケーション能力や観察力が必要になるということですね。
柴口ソーシャルワークですから、そこは重要ですね。さらに、今回の改正で介護保険を受けられなくなった利用者さんもいらっしゃいます。ちなみに、私の職場ではその方たちへの訪問を継続しています。介護保険の給付管理の対象にはならないんですけどね。
吉原今回の改正で非該当になった利用者さんも多いと聞きます。サービスが利用できなくても自分を担当していたケアマネージャーが訪問してくれるとうれしいでしょうね。
柴口利用者さんには安心感を持っていただくために必要だと思いますね。
吉原制度が複雑になり、ケアマネージャーに求められることがますます増えていくのでしょうが、先生はケアマネージャーのこれからについてどうお考えですか?
柴口僕はいつも「未来はあるよ」と言ってるんですよ。介護保険制度が出来てまだ6年目です。この改正でケアマネージャーが更新制になって、基礎からキャリアアップしていける仕組みが出来ましたから、職能団体として成長していくのはこれからなんです。
吉原ケアマネージャーは、「発展途上」ということですね。
柴口そうですね。僕は根がポジティブな人間だから。なんでもプラスに考えています。 たとえば、最近では 「利用者さんが望んでいる生活を送るためのサポートをする」という考えで関係者がチームを組んでケアサービスを提供する、いわゆる「チームケア」という考えが医療や福祉の現場にかなり浸透してきていると思うんです。 これは大きな前進です。介護を良くする下地は確実に出来ている。だから、「未来はあるよ」ということなんです。 作った制度は良くしていかないとね。
吉原なるほど。「制度が複雑になった。大変になった。」とばかり考えるのではなく、「未来がある」と考えたほうがモチベーションが上がりますね。先生のポジティブさを見習いたいと思います。今日はありがとうございました。
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