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介護現場をマネジメントする介護福祉士を目指そう

2006.11.07 配信

介護福祉士受験対策講座
講師
溝部 一夫 先生
(インタビュアー)
麻生教育サービス(株)
福祉事業部
吉原 純

今回は、麻生オープンスクール  介護福祉士受験対策講座  の講師をお願いしている、介護福祉士の溝部一夫先生に介護福祉士の仕事や国家試験の筆記試験対策について、お伺いしました。

吉原:きょうは 介護福祉士受験対策講座 の講師をお願いしている、介護福祉士の溝部一夫先生に介護福祉士の仕事や国家試験の筆記試験対策についてお伺いしたいと思います。
さて先生、この4月に介護保険が大きく改正されたわけですけれども、この改正が介護福祉士という仕事にどんな変化をもたらしたとお考えですか?

溝部:この改正ではサービスのあり方が大きく変わりましたが、それに加えて介護職員の「質」が問われるようになりましたね。今の福祉は法制度にしても、介護技術にしても、変化しています。すると、現場で仕事をする人間にとっては、資格を取ってからの自己研鑽がとても大切になります。

吉原:むしろ、試験に合格して仕事についてからがスタートですよね。介護現場ではそれを痛感しますね。

溝部:新しい知識や技術を得て、利用者さんに質の高い介護を提供するために、そして自らがキャリアを積んでいくためにも研修が必要です。ケアマネ―ジャーがこの 4 月から更新制になり、更新時の研修が義務付けられましたが、介護福祉士についてもいずれそうなると考えておくべきでしょう。さらに私は、これからの介護福祉士に必要なのはリーダーシップだと考えています。

吉原:それは介護の指導者になるということですか?

溝部:簡単に言えばそういうことになります。いままで介護の仕事というと、「ずっと現場で利用者さんのために」という「聖人君子」的なイメージがありました。もちろん、「利用者さんのために仕事をする」というのはずっと持ち続ける気持ちです。しかし、これから介護職員となる若い人やある程度経験をつんだ中堅の人たちはそういう意識だけではないと思うんですよ。たとえば、利用者さんの自立を支援する介護を実現するために、ケアチームで指導力を発揮することや、職場でのポストアップ、これは介護職の自己実現と言えますよね。その喜びを味わうために仕事する。そんな考え方が介護にもあっていいと思うんです。

吉原:本当ですね。一般企業では当たり前のことですが、福祉現場ではそういうことはあまり考えられていなかったことですね。不思議な気がします。利用者さんの自己実現だけでなく、仕事をする人間の自己実現も目指してしかるべきですよね。

溝部:そうでしょう?これは、介護保険になってからのことです。介護保険にはもちろん、「功」と「罪」があるわけで、これははっきりと「功」の面と言えるでしょう。

吉原:そう考えると、介護職についてどんどん自分を磨いてキャリアアップしようという意欲がわきますよね。

溝部:そうです。そして、そのキャリアを発揮できるチャンスが与えられる場が増えていくだろうと思いますよ。これからの介護は単なる「介護」で終わるという考え方ではなく、「介護をマネジメントする」時代だと思います。このマネジメントはケアマネージャーの行う利用者さんの介護のマネジメントとはもちろん違っていて、リーダーシップを発揮して介護「現場」をマネジメントするということです。

吉原:ああ、いい言葉ですね。いまの現場ではマネジメント能力を持つリーダーが求められていると思います。リーダーは現場でキャリアを積み重ねてきた人がふさわしいのは当然ですよね。ただ残念なことに、キャリアとリーダーシップが結びついていないのがいまの介護現場だと思います。

溝部;これから目指すべきは「介護現場をマネジメント」できる能力をつけた介護福祉士だということです。そうなることで、医療機関や保健機関も含めたケアチームの中での発言力も強くなって、介護福祉士の社会的地位の向上にもつながっていくはずです。

吉原:いまのお話で介護の仕事に明るい未来が開けてきた気がします。さて、では、これから介護福祉士を目指す方々に今年の筆記試験のポイントなどをアドバイスいただけますか?

溝部:まず、過去問題から引き出すキーワードと出題傾向に慣れること。これは当然ですね。そして、皆さんが心配されているであろう、制度改正についての問題がどうなるか?これについては、ケアマネージャーの試験とは違いますから、改正のポイントをおさえることで十分だと思います。また、最近「介護概論」に福祉の歴史が出題されてきていますが、これも流れがつかめれば解けると思います。講座では、総論を理解して、ポイントや流れをつかめるように解説します。

吉原:筆記試験の科目は13科目ですよね。 1 科目ずつ丁寧に勉強しているつもりが、実は非効率ということもありますから、それは助かりますね。

溝部:そういう意味では「介護技術」とか「形態別介護技術」とかも「医学」の知識がないと解けないんですよ。だから、これらの科目は関連付けることで覚えやすくもなるし効率的にもなるわけです。テキストとして使うワークブックが関連付けしやすい順序になっていますから、講座でもそれに沿って、各科目がネットワーク化されるように解説していきますよ。

吉原:頼もしいお言葉です。受験される方には、ひとりでこつこつやる受験勉強のカンフル剤として先生の講座を活用されることをおすすめしたいですね。そして、介護現場で働く皆さんには、ぜひ、現場をマネジメントできる介護福祉士を目指していただきたいと思います。きょうはありがとうございました。

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